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総代会

2021年度 通常総代会開催報告

5月26日(水)に、京都大学生協協同組合の最高決議機関である「2021年度通常総代会」が北部生協会館2階多目的ホールで開催され、第1号議案から第4号議案まで4つの議案と役員選挙について、すべての議案を可決承認いただく事ができました。

【総代会出席状況 (総代数182名)】

本人出席(採決時)4名、代理人出席1名、書面議決123名 議決権数合計128(議決権行使率70.3%)

【提案議案と採決結果】
有効議決件数127(議長を除く)
<第1号議案> 2020年度事業報告書・決算関係書類等承認の件 賛成 125 /反対 0 /保留 2 /無効 0
<第2号議案> 2021年度事業計画及び予算決定の件 賛成 123 /反対 1 /保留 3 /無効 0
<第3号議案> 定款の一部改定の件 賛成 127 /反対 0 /保留 0 /無効 0
<第4号議案> 役員報酬決定の件 賛成 126 /反対 0 /保留 1 /無効 0
<役員選挙の件> 全員信任

2021年度は、4本柱で活動していきます。

  • ・方針1  組合員の運営への参加を強め、組合員のニーズにマッチした商品・メニュー・サービスの提供を強めます。
  • ・方針2  大学との協力連携強化
  • ・方針3  効率的な運営を追求し、健全な経営体制を確立します。
  • ・方針4  従業員満足度を高め、生協職員が生き生きと働ける職場を実現します。
【当日の様子】

2021年度通常総代会は新型コロナウイルス感染症対策を十分に実施した上で、当日は4名の総代と理事、監事、オブザーバー、生協職員等合わせて19名での開催となりました。書面議決でご参加いただいた総代のみなさまや当日ご出席が難しかった理事、監事、生協職員等のためにWeb会議システムを使用して、会場での様子を中継いたしました。
開会にあたり、若林理事長(経営管理研究部教授)の挨拶をいただきました。その後、理事会より議案提案を行い、提案に基づく討論が行われました。討論では事前にいただいた発言用紙に基づき理事会より回答いたしました。事前発言用紙は多岐にわたる内容で11通いただきました。
終了後、議案に対する採決を行いすべての議案が圧倒的多数で可決されました。

総代会2021
総代会2021
総代会2021
総代会2021
【総代から寄せられたご意見と回答】
ご所属 発言内容 生協からの回答
1 院生総代 (桂Aショップの改装について)
桂Aショップは昨年度末から改装が行われていました。入口の学生証認証によるロック解除により深夜までの無人営業を行うようになった点はありがたいと感じています。一方でドア以外の改装後の店舗の内部を見た感想としては店のレイアウトが変わり小綺麗になり、セルフレジの数が1つから2つに増えた程度で商品の充実度をはじめとしたサービス面で特に向上している印象は全く受けませんでした。生協はコロナの影響で大赤字が出ていると聞いていたので、この改装にどれほど意味のあったものなのか疑問に感じています。今回の改装によって明らかな収益向上の結果は出ているのでしょうか。
今回の改装の目的は、15:00以降の無人化による省力化と、レイアウト変更、冷蔵ショーケース変更などによる効率化でした。そういった意味では効率的な店舗になることにより収益の向上を見込んでおります。また、リューヌ・ハーフムーンガーデンの閉店により、桂キャンパスの福利厚生が後退することになり、それを補うためにも食品関係の充実と夜間営業による福利厚生の向上に努めることとしました。
2 院生総代 (南部購買の営業時間について)
南部生協の購買の文具コーナーが早く閉店してしまうのが不便です。研究室に滞在している間に急にモノが必要になることが時々あり、店舗へ向かうのですが、大抵閉店後です。コンビニコーナーの書籍の置き場と、文具コーナーを交換した方が便利なのではと思うのですが、いかがでしょうか。運営側の都合もあると思うので、この案が実装されることはあまり期待していませんが、こういう意見もあると受け取っていただければ幸いです。
南部購買部は店舗が2箇所に分かれていることから、大変効率の悪い運営になっています。利用人数は文具コーナーが少ないこともあり、閉店時間を早めております。文具コーナーで必要なものがある場合はコンビニコーナーの職員に声をかけて頂ければ商品をご用意いたします。
3 教職員総代 (食材へのご要望)
地産地消や省農薬みかんなど、持続可能な地球社会実現に貢献する活動に非常に期待しています!地産地消(ローカルフード)や省農薬、有機農産物の「見える化」をしてはどうでしょうか。「このメニューには何品入っている」「今日の有機食材の割合は何%」などが表示されると選択の際の基準や意識づけにもなり、いいと思います。御検討よろしくお願いいたします。
今後とも地産地消・小農薬ミカンなど持続可能な地球社会実現に貢献する活動を推進したいと思います。一方で、レギュラーメニューについては、品質、価格、季節のバランスにより、全国各地の産地のものを使用しておりますので、なかなかご提案頂いたようなことはすぐでの実現は難しいかと思っております。ただ、大変素晴らしいご提案と思いますので今後のシステム開発などの参考にさせていただきます。
4 院生総代 (食堂の夜定食について)
夕方以降の食堂では夜定食が始まっていますが、私も含めた周囲の利用者の感想としては「メニューを自由に選ぶことができず、かといってお得でもない生協サイドの負担を減らすための施策」という意見が多い印象です。昨年度の少ないながらもメニューを自由にカスタマイズできたころと比べ、夜定食によってちゃんと収益は出ているのでしょうか?
現在の夜定食ですが、コロナ禍の中、夕食営業の継続と収益性を両立させるために取り組んでおります。大学生協の使命としては、福利厚生に対して責任を持つため夕食の営業は継続したいと考えております。多少の利用の変動があったとしても営業を継続できる方法として取り組んでおります。一方で、今の営業形態がベストと考えているわけではありません。組合員のみなさんの声や、実際の供給状況を勘案し、改善を図りたいと考えております。
5 院生総代 (キッチンカーの宣伝について)
桂キャンパスにも来ているキッチンカーについて、存在を知らない学生もいるようです。広報をTwitter任せにせず、大学と連携するなどして事務や教員から周知するような仕組みを検討されては如何でしょうか。
桂キャンパスでの周知については、大学とも相談してまいります。現在は、教職員ポータル、KULASIS 等でもご案内頂いております。
6 院生総代 (食を中心とした新事業提案)
新型コロナウイルスの流行を背景として食堂の利用が減少している。しかしながら京大生は人間である以上必ず食事をして生活しており、食の需要が消えたはずはない。京大生の需要をいかにコロナ禍にあわせて充足できるかが京大生協に求められていると考える。ここで、京大生協の食の事業に対していくつか提案を行う。まず、食事の宅配である。京大生協の栄養と価格に優れた食事を自宅に配送することはできないだろうか。Uber Eatsや生協個人宅配など、活用できるインフラはあるはずである。次に生鮮食品の販売である。生鮮食品はスーパーでも買えるが、下宿生にとっては各食材が大きくて一人では消費しきれない、また自炊初心者にとってはそもそも何をどれだけ買えば良いかなやむ、といった悩みがあると考えられる。そこで、一つ一つの食材のサイズが小さく、自炊初心者の買い物に配慮された生鮮食品販売を行えば、コロナ禍における自炊の機会増も相まって、多くの利用を見込めるのではないか。最後に、食の多様性への配慮である。コロナ禍でキャンパスの院生比率が相対的に高まっているが、院生は留学生の占める割合が高い。留学生の出身国の多くは東アジア、東南アジア、南アジアであり、インドネシアやマレーシアのムスリム学生、ネパールのヒンドゥー教徒学生をはじめ、中韓など日本と食文化、食環境が大きく異なる留学生が千人単位で在学していることを考慮し、菜食中心のメニューや辛味の強いメニュー等の充実を図っていくことが大切であると考える。とりわけ周辺店舗の乏しい桂、宇治での充実は重要だろう。
具体的な提案を頂き、ありがとうございます。食事の宅配につきましては、オンライン宅配業者の場合、員外利用(生協法で定められている組合員以外の利用制限)の問題もあり実現がなかなか難しいと感じております。生鮮食品の販売につきましては、大学生協の仕入ルートの関係からハードルが高いのと、価格的にスーパーやコンビニと比較してかなり高額になるのではないかと考えられます。一方で、地域生協では共同購入や個配を行っており、そこと協力ができないか検討したいと思います。最後に、食の多様性についてですが、特に、ハラル、ベジタリアンメニューについて充実させることが必要だと考えております。なかなか、コロナ禍で充分な取り組みにはなっておりませんが、今期からルネのケバブコーナーを復活させるなど、徐々に取り組みを拡げていければと考えております。
7 院生総代 (無人店舗への加金機の設置について)
桂キャンパスを主に利用するが、深夜まで営業しているCショップは大変重宝している。ところが、殆どの時間は無人であり、即ち加金をすることができない。私本人や桂キャンパス内の他の組合員でも、深夜にCショップに行き、ICプリペイドの残高不足で利用できなかったという声を多数聞いている。昔は据置型の加金機があったというが、無人店舗ができた今、加金機を導入する事はできないか。(桂キャンパス周辺はコンビニやスーパーがなく(1Km程度離れたところにしかない)、学内で食品などを調達できるのは非常に助かっています)
ご意見ありがとうございます。Cショップを重宝して頂いているという点は大変うれしく思っております。同様のご要望は多く頂いております。大学生協の基幹システムが早ければ来年度から変更される予定となっております。そのため、既存の加金機を導入した場合、償却前に使用できなくなります。加金機そのものが非常に高額であり組合員の皆様にはご不便をおかけ致しますが事前に加金して頂きますようお願いいたします。
8 院生総代 (生協を通じた友だちづくりの可能性)キャンパス内に数多く存在する食堂等の店舗のアイドルタイムを活用して、対面での学生交流イベントがいずれ開催されたら、学部1、2年のみなさんにとってはものすごく有用だと思います。といっても現状は各回10人程度しか集められないと思いますが、それでも1日10人弱、週に数回の開催で学生さん同士が新たに出会い、その機会を提供した大学生協のことを少しでも好きになってもらうことが、コロナ禍で厳しい状況にあって重要なのかと思います。各回、今日は〇学部の△回生or□△地方出身者の集いなどと称した交流会とし、参加費500円で生協のお茶とcoopのお菓子がついて十分な距離、マスク、消毒を講じて地道に交流イベントを行い、生協店舗へのなじみ・理解の醸成をはかるのはいかがでしょうか。苦しい時こそ、生協を通じて学生さんに楽しい思いをしてもらい、「生協ファン」作りをするのも良いかと思いました。(いつかは我々のような博士課程・ポスドク向けイベントがあると嬉しいですが、まずは学部生の子たちに楽しい思いをしてもらえれば、と思います。)イベントのコーディネーターには学生委員会の学生に入ってもらい、ローテを組んでもらってもいいかもしれません。千里の道も一歩からで、小さな会で十分に思います。かなり状況は苦しいと思われますが、可能であればご検討をお願い致します。生協の1ファンとして応援させて頂きます。引きつづきよろしくお願いします。 素晴らしいご提案いただきました。ありがとうございます。現在のガイドラインではなかなかリアル対面イベントは難しいと考えておりますが、一方で、感染や大学の状況に応じて対面イベントなどもできればと思います。昨年度の生協の調査でも「友人ができない」「孤独感」などが深刻であることがわかっております。学生委員会とも相談しながら検討いたします。また、引き続きオンラインのイベントは可能ですので、継続して人と人との交流やコミュニケーションの場を設けていきたいと考えております。
9 教職員総代 (「出資する(メリットの付与)」について)コロナ禍で経営環境が大きく変わってしまったことによる、当座のキャッシュフロー安定のための、金融機関からの借り入れは仕方がない面がある。しかし、長期的な安全経営を目指すなら、出資金の増加は必至である。出資金及び組合員がメリットを感じられるような仕組みの導入を強く望む。例えば「組合員と非組合員との差別化(これまで以上の組合員の優遇)」「出資金に応じた配当」配当は経営環境が好転してからで良いと思うが、金融機関に利子を払う余裕があるのならば、すぐにでも可能であろう。 出資金の増資につきましては、教職員・在校生のみなさまにお願いしているところです。また、本年より新しく生協に加入される方への要請出資口数を増口させていただきました。非組合員価格の導入につきましては、過去に検討したことがございます。その時には、非組合員価格を設けるのでは無く、生協の魅力(加入メリット)をわかっていただいて加入してご利用頂くことが大切ではないかとの結論となっております。加入のメリットという考え方もあるかとは思いますが、それ以上に現在未加入の方に加入して頂けるよう努めたいと考えております。金融機関の融資についてですが、資金繰りに問題があるわけではないのですが、3年間は実質無利子となっていることから流動性の確保のため借り入れました。
10 院生総代 (桂キャンパスの福利厚生全般について)コロナの影響で桂キャンパスも人の数が減りましたが、私の所属している化学系においては、ほぼ毎日キャンパスに来ている人が多い印象です。そのためハーフムーンガーデンやリューヌの閉店などによる福利厚生の悪化の影響は大きく、私の所属する専攻では工学部長に向けて福利厚生の向上を依頼する嘆願書を出すような事態になりました(おそらく生協の関与していないパン屋が新たにオープンしたのは、このような経緯があったためだと推察しています)。桂キャンパスは大学院生が主体であるため学部生の多い吉田キャンパスと比べて人が減りにくく、かつ競合する飲食店などもほぼ無いという特徴があります。つまり生協がサービス向上させれば収益向上に直結させやすい環境であるはずなのですが、なぜサービス維持を続けることができなかったのでしょうか。新しくできた外部業者のパン屋の盛況ぶりを見ると、サービスの質は落とさずに収益を改善させる方法があったのではないかと思ってしまいます。生協が実質的に独占的な営業ができていた桂キャンパスにおける生協の福利厚生の悪化は、吉田キャンパス以上に博士課程進学率やそれに伴う研究業績の低下にも直結しやすいと予想されます。桂キャンパスにおける工学研究科の研究規模を考えれば、これは京大全体の研究業績や大学の評価にも直接悪影響を与えかねない重大な懸案事項です。どうか桂キャンパスのサービスのさらなる向上を検討していただけないでしょうか。 リューヌ、ハーフムーンガーデンの閉店では、桂キャンパスの皆様に大変ご心配、ご迷惑をおかけ致しました。長期間にわたり経営が困難であったこと、また、大学生協ではベーカリーカフェ業態についてノウハウの蓄積が無いことなど、事業継続を断念致しました。ご指摘の通りサービス向上について業態変更を含め、いろいろと試行致しましたが残念ながら業績の回復には至りませんでした。今後、組合員のみなさんの声を受けとめ、サービス向上に努めたいと考えております。今回の、Aショップの夜間営業は以前より寄せられていた声でもあり、実現の背景です。
11 院生総代 (病院地区の生協店舗について)京大病院に生協の店舗が無いのはなぜでしょうか?しばしば京大病院の「ハートフル」という名前の社員食堂やパン屋に行くのですが、やや高額です。患者さん向けの食堂もハートフルというお店ですがこちらは結構高額です。値段が高い分、質も量も満足度は高いです。ただ、こんな高額な食堂しかないのか…もっと安価に気軽に入れる食堂は無いのか…と私は思いますし、患者さんも同じことを思うのではないでしょうか。そこで生協店舗(食堂?)を出店すれば生協の収入は上がる(その前に出費がかさむから結局はマイナス?)し患者さんや見舞に来られた方は気軽に安くごはんを食べられて嬉しい、のではないかと思うのです。京大病院ではなく名古屋大の附属病院に行ったことがありますが、そこは安価に食べられる食堂があり好印象でした。(生協店舗ではなさそうでした。名古屋名物のきしめんや味噌カツのメニューを取り入れた多様なメニューがあったので)。 生協は生協法により員外利用について規制を受けております。協同組合は出資した組合員の互助組織であるため、組合員以外の利用については一部の例外を除き原則禁止されております。病院の場合、大学構成員だけでは無く患者さんの利用などがあり全員に加入して頂くのは難しいかと考えております。
第1回理事会報告

総代会終了後に第1回理事会を開催し、以下のような体制が確定致しました。理事会役員一丸となって頑張る所存です。よろしくお願いいたします。

代表理事・理事長 若林 靖永 経営管理大学院 教員
副理事長 米田 稔 工学研究科 教員
代表理事・専務理事 國見 伸行 生協職員
常務理事 松浦 順三 生協職員
常任理事 山越 言 アジア・アフリカ地域研究研究科 教員
金丸 敏幸 国際高等教育院 教員
増田 和貴 理学研究科 修士1回生
倉地 菜央 医学部 3回生
曽川 大暉 理学部 3回生
若月 大暉 理学部 3回生
竹下 玲治 経済学部 3回生
理事(教職員) 浅野 公之 防災研究所 教員
舟川 晋也 地球環境学堂 教員
今山 稲子 理学研究科 職員
理事(学生・院生) 横道 健太 農学部 3回生
村上 太朗 経済学部 3回生
山田 共喜 工学部 3回生
土井 清誠 工学部 3回生
竹之内 紅璃 工学部 3回生
小川 陽久 農学部 3回生
西野 綾斗 経済学部 2回生
北 紗織 農学部 3回生
小山 愛 薬学部 3回生
梶田 美晴 文学部 3回生
中村 知史 工学研究科 修士1回生
小川 拓也 理学研究科 修士1回生
山本 悠太朗 人間・環境研究科 修士2回生
田中 優斗 経済学部 3回生
尾崎 永季 文学部 2回生
篠井 梨花子 文学部 3回生
監事(教職員) 北野 慎一 農学研究科 教員
塚原 信行 国際高等教育院 教員
藤井 芳克 財務部 職員
監事(学生・院生) 吉永 公平 理学研究科 修士1回生
野口 浩太 工学部 4回生
山河 絵利奈 工学研究科 修士1回生