発言者 |
発言テーマ |
主な内容 |
理事会からの見解趣旨 |
院生 総代 |
生協食堂の非組合員価格について |
生協食堂の非組合員価格について、1.組合員の現金支払いにも適用することはできないのか、2.支払いの迅速化のために現金レーンを絞ること、及び10円単位での価格設定をお願いしたい |
1.組合員証非提示価格であり組合員証を提示しているのに支払い方法が現金だからと言って差別することは出来ないと考えています。
2.現金レーンを絞ることについては、逆にアプリレーンの割合を増加させることを経年で各店の使用率の上昇に併せて行ってきていますが更に促進させたいと考えています。価格設定に関しては、出来るだけ同賦課率にて組合員証非提示価格への賦課を行うために、10円単位など繰り上げ、繰り下げによる不平等を無くすべく行いたいと存じますし、1円単位の支払いが増加しても現金利用について全体の速度が大きく変動することはございません。 |
事業報告書用語への配慮について |
専門技術的な資料である事業報告書を読むだけでは、現在の生協の窮状が全く分からない。また、営利企業とことなった言葉遣いをしていることについて特段の配慮を図っていただきたい(有り体に言えば〇〇であるなど)。 |
今総代会では各議案説明含めて対応させて頂いたと考えております。組合員向けに開示する際も同様に特段の配慮を持って対応するよう気を付けさせていただきます。
別途、会計用語や京大生協の現在地資料等参照 |
決算について |
結局赤字が何億円で、出資金が何億円だから、今年もし〇億円の赤字を計上すれば債務超過になるなど、そういう形での示し方をしてほしい。また、この程度でいいのでHPに掲載してほしい。 |
今総代会では各議案説明含めて対応させて頂いたと考えております。
決算書に関しては過年度分含めて今年度にHPや広報誌に掲載を開始していますが、議案説明の際の資料を活用し、総代会議案書掲載の補足解説資料部分も含めて公開していきます。 |
残飯の持ち帰りについて |
生協食堂の残飯について、賄いとしてバイトの持ち帰りを認めるべきである。現状の残飯廃棄は現状と合致しない。 |
賄いの名の下の持ち帰りについては、その勤務時間帯、曜日、などによる平等性の欠如、安全衛生上の課題含めて過去に何度も協議検討されており、給与時給に含めることとし、その制度は現在ありません。正確な剰余率の算出、不正の事前防止、内部牽制という意味からも持ち帰りに関しては今後も規則として困難だとします。環境側面では、リサイクル可能な回収方法に委ねる、追加調理等の精度を上げて、品切れと廃棄とのバランス調整が難しくはあるものの廃棄率の適正化を目指す、などが必要となると考えています。 |
ファミリーマートへの対抗策について |
ファミリーマートの進出に対する対抗策が全く感じられない。それで利用者が減っても仕方がないといえる。 |
修正動議への答弁で述べた通りとなります。競合の進出をコントロールするのは大学です。競合が入って経営が傷付くこと、そしてその後の更なる福利厚生の後退についても申し述べた通りです。
別途、修正動議への答弁参照 |
事業連合に属するメリット・デメリット |
全国大学生協事業連合に属することのメリット・デメリットを教えていただきたい。特に仕入れについて独自の取引を躊躇しているかのように見えることについて見解如何 |
修正動議への答弁時に回答させて頂いた通りです。マスメリットによる仕入れ値と商品食材、そして備品消耗品の確保、コストダウン、です。一方で京大生協では古代米や省農薬みかんなど含めた各企画、産地交流による運動性を加味した企画も行っており、その際には京大生協の独自取引によるトレーサビリティの維持、商談コスト、食品添加物基準など安心安全性の確保、運動性、事業経営への影響などの課題をクリアしていく必要がありますが、今後も綿密に検討していきます。
別途、修正動議への答弁参照 |
キャリア&トラベルのサービスについて |
キャリアトラベルにおける所謂10時打ちのサービスについて、どれほど実施されているのか。現在のJRの窓口の情勢を見るに、観光列車などの予約に重宝するサービスとなるが、あまり積極的に知らされているわけではないように思う。 |
今年から始めた10時打ちのサービスですが、これまでの利用頻度は月に1回程度です。お盆や年末年始等の帰省シーズンに向けて10時打ちの需要が高まるかと思いますので、組合員へのサービスの一環として周知できるように努めます。 |
減価償却費について |
減価償却費が今後の事業にどれほど影響を与えるのか |
そもそも京大生協は減価償却費の割合が他生協と比べても相当僅少です。備品施設投資にお金が回せないほどずっと逼迫した財政であり、修繕に要する施設維持管理費・消耗品にかかる費用が突出して大きい生協なのは、総代会議案書提案時の解説の通りです。今後の事業に与える影響としては、これだけ減価償却費が少ないという事は、壊れたものの修繕がやっとでありその頻度は施設備品の劣化とともに増し、また備品自体を入れ替えないことから、効率改善や省エネ効果などに繋がりにくいコスト構造であり、決して良いとは言えないと見ています。引き続き京都大学と業務委託契約書に則って協議を重ね、支援を求めるなど、経営構造の良化のために進捗させていく所存です。 |
翌年2027年度予算について |
2027年度予算では当期剰余でプラスマイナス0を目指すというのは「経常利益で黒字を目指す」と言っているということでよいか。 |
経常剰余金ではなく累積損失金の増加や減少に直結する当期剰余金(剰余は出ていないので当期損失金ですが)のことで、決算期における収支均衡を目指すという事になります。 |
土曜日営業について |
ショップルネの土曜休業は正直痛手である。 |
時間当たり12名程度のご利用客数、供給高売上は年間の2%未満(オンラインでご利用頂く研究費もそこに含まれていますので、それを除くともっと僅少)、店内に利用者が0人になるような時間帯も多く、組合員からなかなか支持されていない曜日時間帯であることから欠損が激しく、2024年度理事会で協議頂き閉店としました。経営改革の具体化の中の営業時間の最適化箇所に基づきますが、それでも断腸の思いという事をご理解ください。 |
ミールシステムについて |
ミールシステムの柔軟性の無さ(1年固定、土曜も必ず含まれる)は使いづらさの一因。ミール回数券制など、他大学生協の取り組みを巧く取り入れてほしい。 |
一人暮らしの方の京大周辺での居住率の高さ、課外活動の活発さなど京大生協の組合員の年間の利用の傾向よりミール定期の有効日数を算出しています。どちらかと言えばその期間に使用できないことによる組合員の不利益の方が高いと判断していますが、併せて使い切れなかったミール定期残数分に関しては次期に繰越できることなど配慮も行っています。なお、言及されている東京地区によるミール回数券制などは、そもそも以前は行っていなかったミール定期券制を導入する手前の施策であり、またコロナ禍で極端に営業日数・営業時間を減じた東京地区ならではの事情があり、比較してかなり頻度高く利用され、食堂などは(損失度外視の側面もありますが)日本一長い営業時間帯を持つ京都大学生協の組合員にとって割高となる回数券制の導入の判断は現時点ではつきません。 |
役員の報酬について |
理事及び監事の給与、退職慰労金についてこれまでの実績を示して頂きたい。 |
議案書23ページに記載の通り、理事へは支給人数26人に19,363,072円、監事5人に120,000円となります。役員退職金としては役員在任中の期間の退職金として前任常勤理事2名に8,276,885円となっています。 |
米飯の価格設定について |
米飯の価格改定について、事業連合と同調する必要性はあるのか。 |
修正動議への答弁時に回答させて頂いた通りです。マスメリットによる仕入れ値と商品食材確保、コストダウン、を基にした価格設定ですので、逆に京大生協独自で仕入れた場合は更に仕入れコストが上昇し、メニュー編成コスト、システムコストも上昇し価格が今よりも上昇すること、またそもそもの数量確保が困難となります。
別途、修正動議への答弁参照 |
情報公開について |
組合の情報公開についての考え方を示してほしい。 |
修正動議への答弁時に回答させて頂いた通り、情報開示の良い意味での垂れ流し度合いを増していく所存で、かつ組合員との対話機会もキャンパス運営委員会、総代会議などを通じて増加させます。 |
紙コップの設置について |
中央食堂における紙コップの設置は理解できない。 |
マイボトル推進により紙コップの利用が減少することは望ましいですが、100%リサイクルできる紙コップにて現状を繋ぐ、組合員の利便性を落とさないことも必要だと考えています。今まで使用していたメラミン製の湯呑は年間かなりな頻度でその劣化に対しての入替えが必要です。入替のためのコストは言うまでも無く、プラスチック樹脂として環境に与える負荷も高く、さらに洗浄に要する水光熱費用と人件費については紙コップの使用と比較して倍以上のコストを要します。今後は、マイボトルの推進のための施策、配布や安価な提供も含めて理事会に提起します。 |
役員の学生委員会出身者の割合について |
現在の理事、及び理事候補者のうち、学生生活委員会出身者の割合を教えていただきたい。 |
生協学生委員会出身の理事は全体の4割程度です。なお、生協をわが事として捉え協議していけるメンバーとして、学生委員会出身の理事が多いことについては特段問題を感じません。また、属性関係なく、学生委員会出身者以外であっても生協に興味を持っていただけて自分ごととして経営再建に寄与できる方は立候補をお願いしたいと思います。 |
クレジットカードの手数料について |
生協アプリの導入によって、電子マネーへのチャージにクレジットカードが使えるようになったが、クレジットカード利用にかかる生協が負担している手数料はいかほどか(割合及び実際の額面) |
クレジットカード手数料率は加盟店規約にて明かすことはできません。その総額はおおよそ年間で2,400万円程度となりますので、京大生協の経営を圧迫している大きな要因の一つであると言えます。今後はクレジットカードからではないチャージ法(BankPay、レジチャージなど)を推進し、再建と組合員利益にそのコスト削減効果を用いていきたいと考えています。 |
院生 総代 |
ご飯の価格上昇への対策について |
ご飯の価格について、昨今の米価の上昇は深刻であり、食堂の白ご飯の価格も上昇をつづけている。この対策として、麦やイモ、おからなど雑穀類を混ぜることで価格の低下を検討出来ないか? |
ご提案ありがとうございます。生協では栄養バランスに着目、または産地交流などを目的として、白米ではないメニュー、例えば押麦を使用した麦ごはんをストックメニューとして持っています。確かに2025年5月時点での米との比較では、押麦を違和感ない食味の上限として10%~20%混ぜると、原材料コストを3%~6%下げる計算となります。一方で麦は、吸水率・炊き増し膨張率が異なり、別釜・別レシピの炊飯管理が必須で、業務用ガス炊飯では、ほぐしや蒸らし工程の手間も増え人件費がさらに必要となること、アレルギー対応や嗜好性による白米選択の絶対量から、ライスの置き換えで麦ごはんを提供とすることは困難で、よって専用炊飯ラインや在庫管理オペレーションを追加することによるコストおよび廃棄量の増加リスク、「におい・食味変化」が著しく炊き上がり後は保温を切る必要があることからの廃棄リスク、など最も扱いやすい雑穀である押麦であっても、価格的メリットを投下コストの上昇で埋めてしまい、結果としてはライスと同価格の提供とならざるを得ないことから、割と二の足を踏みがちでもあります。主な外食チェーンで麦ごはんや雑穀ごはんの方が白米より提供価格が安いケースは事実上無く、 白米と同額で変更可能、または30〜80 円の追加料金、盛り込み量を減少させグラム単価を上昇させる、となっているのもその理由です。
しかしながら、価格メリットとともに、何より商品確保というリスクを抱える今日において、代替えする方法をストックしておくことは必要ですし、米の使用量を減らすことでの確保リスクへの対応を行いながら、様々な食材を摂り入れバランスの良い食生活に寄与する視点をも改めてご提案いただいたことを感謝しますし、その考え方を取り入れていきたいと存じます。 |
教職員 総代 |
食堂スペースの活用について |
収入源として食堂のスペースの貸し出しを行ってはいかがでしょうか?夕方以降の利用が少ないとお聞きしました。また先日のルネ前での学生の野菜販売は大変良い取り組みと思いました。学生の発表の場としてライブ、コンサートや展示、イベントなどに市内の会場と比較して安く貸し出すのは集客にもなって良いかなと思いました。 |
収入源として食堂のスペースの有償貸し出しについては大学との業務委託契約のもと貸借されている場所になりますので一定の懸念はございますが、集客としての観点から、もう少し膨らませたいと存じます。こういった経営再建、効率改善、学内コミュニティの再建・成長にかかわるご提案はまさに自分ごととしてご提案頂いていることであり大変ありがたく存じますし今後ともよろしくお願いいたします。 |