環境レポート2004 京大生協 E-COOP

第三部、学習のページ  8.紙から考える環境


 環境問題といえば大きな視点で考えがちですが、身近な視点から考えることも重要です。ここでは再生紙について取り上げます。
 ひと昔前までは、再生紙といえば「値段が高い」、「汚い」、「破れやすい」という印象がありました。現在では多くの商品に再生紙が用いられていますが、皆さんはそのことを意識していますか。ただ安いという理由で、普段再生紙を利用していないノートやルーズリーフを購入していませんか。実は、京大生協の購買では再生紙と非再生紙の価格が同じなのです。
 再生紙の作り方を以下に簡単に説明します。はじめに機械で古紙を細かい繊維にほぐし異物を取り除きます。次に高密度の泡でインクを除去し、漂白します。現在ではこの漂白に使用する漂白剤を、環境にやさしい酸素系のものにしている企業もあるようです。漂白した後脱水し、プレス機にかけて紙にします。
 現在の日本における紙の使用量は一年間あたり2000万トン近くです。このうち約4割が木材から、6割が古紙から作られています。古紙を利用して再生紙を作ると、木材を伐採しなくても良いので、森林破壊を防ぐことができます。メリットはそれだけではありません。古紙から紙を作ることによってパルプを製造する過程を省くことができるので、その分のエネルギーを浮かせることができるのです。


 上図は古紙・パルプの消費推移です。2000年まで古紙消費が増加していること、パルプ消費も少しずつではありますが減少していることが分かります。しかし古紙の消費量は2001年以降横ばいに近くなっています。古紙利用率が増加してきたのは、市民の環境意識の高まりに企業が反応して再生紙を使うようになったり、グリーン購入法によって国などに環境に優しい製品の利用が義務づけられたりしたからだと考えられます。今後、古紙の利用率を上げていくためには、個人レベルで再生紙の利用を心がけていく必要があります。

参考…財団法人古紙再生促進センターHP(http://www.prpc.or.jp/


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