環境レポート2004 京大生協 E-COOP

第三部、学習のページ  2.「エコ京都21」に関して


 地球温暖化防止京都会議が開催されたのは1997年12月、そのとき締結された京都議定書は、それから7年以上経過した今年2005年の2月16日に発効しました。各国の足並みが揃わずに、議定書の発効がこれまで延びに延びたことは憂うべき事態でしょう。しかし、国家が足踏みをしている間にも、都道府県や民間企業ではさまざまな観点から環境への取り組みに力が注がれるようになっていきました。ここで挙げるのは京都府の取り組みと、株式会社島津製作所の取り組みです。

(1) 京都府の取り組み「エコ京都21」

 京都府は会議開催地として、その先駆けになろうと努力してきました。その努力は、ISO14001*の認証取得に向けての動きに始まり、CO2排出量削減に向けた企業の支援、水質環境の保全などに至っています。ここでは環境先進地・京都の創造を目指す取り組みのひとつである、環境トップランナー支援のための「エコ京都21」について見ていきます。
 「エコ京都21」は2001年に始まったもので、環境配慮活動の実践により地球環境保全や循環型地域社会作りに率先して取り組んでいる府内営業所を「エコ京都21」として認定・登録し、表彰を行うというものです。これによって環境配慮活動を成功させている事業をモデルとして広く認知させ、これを目標とした環境配慮活動を促進させていくことが「エコ京都21」の重要なポイントでしょう。また、「エコ京都21」は循環型社会形成部門、地球温暖化防止部門、エコスタイル部門に分かれています。

(2) 島津製作所の取り組み

 島津製作所はこの「エコ京都21」の地球温暖化防止部門において最高レベルの評価である「マイスター」に表彰されました。その中での一番の評価ポイントは2003年のCO2排出量を1997年比で17.3%削減したことです。その方法は多岐にわたり、照明や空調、OA機器のこまめな停止、ごみの徹底的な分別、水の再利用システムの導入、配水管の水漏れの補修、自動販売機数の削減などがあります。たとえば照明や空調のこまめな停止に関しては、一回で得られる効果は小さいですが、繰り返し続けて実践することによって現実に大きな効果を引き出しています。

・事業活動にともなう環境負荷の低減に努めること
・技術開発で地球環境保護に貢献すること
・活動を内部にとどめることなく外部へ展開すること

 島津製作所はこの三点を三本柱とした環境保全活動を推進しています。また、社員一人一人にも目標意識が浸透しているようで、エレベーターに乗るのが恥ずかしいという雰囲気もあるそうです。

 今、私たちは現実に何らかの行動を起こしているでしょうか。わずかな一歩でも踏み出せば何かが変わります。たとえば、エレベーターではなく階段を使う、照明をこまめに消すなどの行動はすぐに実行できます。今一度、自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。
(*)ISO14001…環境マネジメントシステムを構築するために要求される規格である。環境マネジメントシステムの一つの特徴としてPDCAサイクルが挙げられる。これは計画(Plan)を立て、それを実施および運用(Do)し、その結果を点検および是正(Check)し、さらに次のステップを目指した見直し(Act)を行うというもので、環境負荷を継続的に軽減していく仕組みになっている。よって、ISO14001の認証を取得することは、環境負荷を継続的に軽減していく仕組みを構築したことが外部機関によって認められたことになる。

参考HP他:
京都府:http://www.pref.kyoto.jp/
株式会社 島津製作所:http://www.shimadzu.co.jp/
朝日新聞


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